第128回「軍装屋から見た戦後70年」

2015年06月22日

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00:11 オープニング| 02:37 本編前半| 14:09 小出裕章ジャーナル| 25:08 本編後半| 42:41 みんなジャーナル| 50:10 エンディング

Web公開 6月22日(月)
ラジオ放送日 6月19日(金)~26日(金)
※放送日時は放送局によって異なります。くわしくはこちらをご覧ください
ゲスト 前川裕弘さん(神保町軍装店・店主)
パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
テーマ 軍装屋から見た戦後70年

ラジオフォーラム

■軍装品は何を語るのか

ゲストは東京都千代田区の神田駿河台下で、旧陸海軍が身につけていた品々を扱う専門店「神保町軍装店」を営む、「軍隊屋の前さん」こと前川裕弘さんです。

今や日本中探しても珍しくなったこの軍装店。軍服や軍刀以外にも、全国からさまざまなモノが集まります。戦前から戦中、戦後にかけての時代の象徴のような珍しい品々から、戦争に行った父親や祖父が身に付けていたもの、中には銃創があったり、血がにじんだ軍服や鉄兜など、いわば遺品だったものもあるといいます。

ラジオフォーラム

今回のインタビュー中に紹介された貴重な品々

  • シンガポール陸軍経理学校の記念品とされる銀時計。終戦後、父親がふんどしに隠して持ち帰った品だという。
  • ハーゲンクロイツと日章旗。今見ると衝撃的だが、昭和16年日独ホッケー対抗戦の記念バックルや青少年交流記念のセルロイド製バッチなど当時の日独友好の記念品である。
  • 大正から昭和への大礼時に用いられた銀バッチ。

そしてここ数年は、特に珍しいものが持ち込まれる機会が多くなったという前川さん。戦後70年が経ち、住宅事情などもあいまって品々の価値は現在の持ち主である家族にとっては薄れ、大切な「形見」から「不要品」へと変化していったのだといいます。ましてやお金に換わるとなれば、流通するのは必然に思えてきます。

悲惨な歴史を饒舌に語る品々を前川さんは、物言わぬ近代史の証言者として畏敬の念をもって接します。どこか「戦前」の臭いがする2015年、「もう二度とこんなものが必要となる世の中が来てはならない」、そう感じさせるエピソードの数々をご紹介します。

■「ラジオフォーラム感謝祭」公開収録の模様〜小出裕章ジャーナル

3月27日に大阪で開催されましたイベント「祝!出版記念 ラジオ・フォーラム感謝祭2015」の模様を公開録音でお送りします。

また「みんなジャーナル」のコーナーでは今回は、リスナーの皆様からのお便りをご紹介します。


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