第93回「イラクから見えた私たちの責任」

2014年10月20日

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00:32 オープニング| 04:02 本編前半| 16:09 小出裕章ジャーナル| 25:55 本編後半| 40:38 みんなジャーナル(電話インタビュー)| 49:35 エンディング

Web公開 10月20日(月)
ラジオ放送日 10月17日(金)~24日(金)
※放送日時は放送局によって異なります。くわしくはこちらをご覧ください
ゲスト 綿井健陽さん(ジャーナリスト)
パーソナリティ 石井彰(放送作家)
テーマ イラクから見えた私たちの責任

ラジオフォーラム

■イラクから見えた私たちの責任 ~戦争は「破片」である~

まもなく公開されるドキュメンタリー映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』を撮ったジャーナリスト・綿井健陽さんを迎えてお届けします。綿井さんは、スリランカ、パプアニューギニアなど世界各地を飛び回り、テレビの報道番組などでリポートを続ける他、特にイラクにおいては、自身でカメラを回しそこに生きる人々を丁寧に取材するなかで、秀逸なドキュメンタリー作品をリリースしてきました。

映画作品の代表作には『Little Birds イラク戦火の家族たち』などがあります。番組では、今回の映画『イラク チグリスに浮かぶ平和』が誕生した経緯から、撮影現場での思い、そしてこの真実のドキュメントの制作でさらに見えてきた世界の戦争と平和のマトリクスを丁寧に紐解きます。

人はなぜ殺し合えるのか?そして民族を越えては愛し合えないのか?答えの出ないパラドクスの中で、綿井氏がこの映画で描ききったものとは?私たちの国から遥か遠くにあるように思える戦地が、決してそんなに遠くではないのだと気づき、更に私たち日本人の「責任」について考えさせられる、そんな番組になりました。

「戦争は『破片』である。破片が人を傷つけ、殺していく・・・」、印象的なことばです。

■「原発と火山大国日本の危険な関係」について〜小出裕章ジャーナル

多くの登山者が犠牲となった御嶽山の噴火。大きな予兆なく水蒸気噴火したことから、原発の噴火リスクが改めて注目されています。特に再稼働に向けた手続きが進む鹿児島にある九州電力川内原発1,2号機を巡っては、様々な議論が沸き上がっています。川内原発は、巨大噴火に襲われる危険性が全国の原発の中で最も高いというのが一致した見方ですが、原子力規制委員会の田中俊一委員長は、10月1日の記者会見で「御嶽山の水蒸気噴火と川内原発で起こる現象が違う、一緒に議論するのは非科学」と審査の妥当性を強調しました。

今回は、日本の火山と原発の関係を、原発の専門家の目で厳しくチェック。想定外が押し寄せるこの国の危機管理体制はどれほどまでに危ういものかを問います。

■小さな映画館が見続ける映画の夢〜みんなジャーナル

札幌にある素敵な映画館「シアターキノ」の代表、中島洋さんに電話でお話を伺います。シネコン全盛の今において、市民が出資するNPO型の映画館を切り盛りする。彼が追いかける市民劇場の夢、そして苦難。本当によい映画を見て欲しい一心で活動を続ける中島氏は、また地域の人々との交流に中で映画を作る・・・。スタジオゲストの綿井さんも応援する「シアターキノ」の魅力に迫ります。


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