ゲスト | 太田健義さん(弁護士・日弁連秘密保全法対策本部事務局次長) |
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パーソナリティ | 石丸次郎(ジャーナリスト) |
テーマ | 特定秘密保護法ってどんな法律? |
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00:31 オープニング
03:03 特定秘密保護法の危険性
15:03 小出裕章ジャーナル/4号機燃料棒の取り出しについて
24:57 知る権利への影響
36:47 『笹の墓標』影山監督に聞く
47:00 エンディング
■何が秘密? それは秘密です
安倍政権が今秋の臨時国会で提出している「特定秘密保護法案」は各方面から批判や慎重論が叫ばれるなか、7日に審議入りした。
法案では、特定秘密の指定は大臣が行う。太田弁護士は「外部からチェックする機関がなく、省庁ごとに隠したいと思えば隠せてしまえる。隠した事実も隠される。国会議員すらチェックできず、政府が隠したい放題になる」と危惧を示す。
市民への影響はどうか。例えば原発事故の情報は秘密の対象とはならないとする一方、内閣情報調査室は核物質の警備と核施設に関する情報は対象となると回答。太田弁護士は「例えば原発が活断層の上に建っていたとしても、その情報は公開されないおそれがある」とする。
■知る権利、報道の自由への影響は
公明党の要求を受け入れるかたちで、知る権利や報道の自由に配慮する旨が法案に盛り込まれた。しかし太田弁護士は「そもそも、こういった文言を入れなければならないこと自体が問題。知る権利や報道の自由をいかに侵害する法案か、如実に表している」と指摘する。
第二十一条には「出版又は報道の業務に従事する者の取材行為については、専ら公益を図る目的を有し、かつ、法令違反又は著しく不当な方法によるものと認められない限りは、これを正当な業務による行為とするものとする。」とある。石丸は「ふざけた書き方だ。そもそもこれを誰が決めるのか」と憤る。太田弁護士は「何をもって不当なのか、取り締まる側がいくらでも決めつけられることができる。報道の自由の保障になっていない」とした。
■ドキュメンタリー映画『笹の墓標』影山あさ子監督に聞く
戦時中の北海道で強制連行、強制労働の犠牲となった朝鮮人、日本人の遺骨発掘収集プロジェクト。日本と韓国と在日コリアンの若者によるこの活動を15年間にもわたり追いかけ、9時間にわたるドキュメンタリー映画としてまとめ上げた『笹の墓標』。
影山監督は「遺骨の発掘や返還は本当に小さな部分ではあるが、両国の若者が一緒に取り組み、一緒に生きていきたいと強い願いをもつ。我々市民が歴史を受け止めながら、人との関係を築いていくことが大事」と、撮影を通じての思いを語った。
■4号機の燃料棒取り出しについて – 第44回小出裕章ジャーナル
11月中頃にも開始される福島第一原発4号機の使用済み核燃料の取り出し。さまざまな危険が伴うとされる作業について、小出裕章さんに解説いただいた。
- 特定秘密保護法案全文(東京新聞)
- 「秘密保護法」対象の罪と罰(Yahoo!みんなの政治)
- もっと情報公開を! 秘密保護法に反対します(日弁連秘密保全法制対策本部)
- 秘密保護法の問題点は?(同)
- (Googleニュース検索)