第45回「写真と映画で伝えたいこと」

2013年11月18日
ゲスト 本橋成一さん(写真家,映画監督)
パーソナリティ 石井彰(放送作家)
テーマ 写真と映画で伝えたいこと
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00:33 オープニング
05:00 『ある精肉店のはなし』について
14:39 小出裕章ジャーナル/地層処分の難しさ
25:01 本橋さん監督作『ナージャの村』について
39:52 原発本2冊から見る福島事故の真実
48:23 エンディング

石井彰】本橋さんの撮る写真、映画には「命の尊さと生きる素晴らしさ」が描き出されている。その原点には、命からがらに逃げた東京大空襲の記憶がある、当時5歳だった本橋さんに刻みつけられた戦争の悲惨さ、そして生きる人々のたくましさを本橋さんはカメラを通して見つめ、撮り続けてきた。映画『ある精肉店のはなし』は、東京はポレポレ東中野にて11月29日(いい肉の日)から公開。大阪は第七藝術劇場で12月7日から公開される 。ひとりでも多くの人に観てほしい映画だ。


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■映画を通じて伝える命の尊さ

ラジオフォーラム

本橋さん製作の『ある精肉店のはなし』は11月29日より公開。監督は『祝の島』の纐纈あやさん
© www.seinikuten-eiga.com

本橋さんは1960年代から写真家として、市井に生きる人々をクローズアップする写真を発表し続けてきた。1998年にチェルノブイリ原発事故で汚染された地域に暮らす人々を描いた映画『ナージャの村』を監督して以後、映画監督・プロデューサーとしても活動している。

大阪で牛を育て屠畜、精肉、販売する北出精肉店を描いた映画『ある精肉店のはなし』(纐纈あや監督)を製作、11月29日からの公開を控えている。本橋さんは「命をいただいて、次の命にバトンタッチする。現代はその過程や屠畜する人たちの姿が見えてこない。命をいただくための仕事をする誇り高い職人たちの姿を見てほしい」と、同作への思いを語った。

■原発本2冊から見る福島事故の真実

ラジオフォーラム

岩波書店から出版された『福島原発事故 タイムライン2011−2012』と『福島原発事故 東電テレビ会議49時間の記録』。この2冊の編集者・渡辺勝之さんにその内容と、そこから見えてきた真実について、電話でお話を伺った。

東電テレビ会議は同社の内部記録であり肉声。しかしその全編は報道関係者しか閲覧できないため、内容を多くの人に知ってもらいたいという思いがあったという。例えば『東電テレビ会議』には、3月13日の時点で東電に放射能拡散予測図があったが公表しなかった事実などが著されている。

渡辺さんは「『ライムライン』は時間を追って官邸や東電、住民らの動きを分単位、秒単位で追ったデータベース。311以降どういう報道に触れたか、それを重ね合わせて読んでほしい」と語った。

■地層処分の難しさ – 第45回小出裕章ジャーナル

ラジオフォーラム

放射性廃棄物の地層処分の概要(画像は放射性廃棄物のホームページより)

「放射性廃棄物の地層処分」について、地震が多く活断層の多い日本における技術的な難しさと、その危険性について小出さんに詳しく伺った。


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