パーソナリティからのメッセージ
安保法制という名の戦争法案が国会で強行採決されましたが、廃案に追い込むチャンスは十分にあります。安倍内閣の支持率が急降下し、国会を取り囲むデモや各地での大規模な集会が取り組まれています。国民世論は確実に「戦争法案NO!」であり、9月の会期末までこの運動は拡大していくでしょう。
ピンチはチャンスでもあります。従来は無関心層と考えられていた若者たちが立ち上がりはじめています。戦後日本のマジョリティーであった保守層でさえも、「自民党、感じ悪いよね」という意識変換がおこっています。
ラジオフォーラムでは、引き続きこの法案が違憲であること、自衛隊のリスクが急激に高まること、地球の裏側まで軍隊を派遣することによる財政的諸問題、戦争の背後にある軍産複合体、戦争と原発のつながりなどを発信していきます。
放送を聴いていただき、拡散してもらえれば幸いです。
西谷文和(ジャーナリスト)
東京電力福島第一原発であれだけの事故が起き、今もなお10数万人の福島県民が故郷を追われているのに、原発再稼働を進めようとしている。70年前の空襲で足をもぎ取られた被災者が「もう2度と同じ誤ちを繰り返さないで」と訴えているのに、この国を再び「戦争ができる国」にしようとしている。こんな社会を作った責任は私たち大人にあります。次代を担う若者たちは怒っています。「なんでこんな社会をボクらに回してくるんや」と。私たちの無感心が若者の命を奪い、私たちの沈黙が国を滅ぼすのです。諦めずに、一緒に声を上げませんか。まだ間に合います。
矢野宏(新聞うずみ火代表/ジャーナリスト)
安倍総理の本心は、アベノミクスよりも安保と憲法改正。
みんなわかっていたはずだが、過去3回の国政選挙で危機感を結果に結びつけることはできなかった。
何が足りなかったのか。誰に声を届ければいいのか。自分たちができるさらなる工夫は何か。
私はそれを考え続けていきたいし、考えるヒントになるための素材をこの番組で提供していければと願っている。
湯浅誠(社会活動家)
尋常ではない現政権の振る舞いに対して、学者たちが声をあげ、
ギリギリのところで若者が立ち上がり、
その若者を見て、若いママたちも動き始めました。
民主主義を守るために行動する人々が目に見えて増えてきました。
それぞれの場所で、それぞれのやり方で声を上げていきましょう。
小さな声、小さな行動、それがつながることで、大きな力となっていきます。
市民の連携こそが権力に対峙する力となります。
その為にも自分が元気でいることが大事です。―どうぞお元気で。
谷岡理香(東海大教授)
皆さんご存知のように、全ての政治家と役人には、憲法を遵守する義務があります。それは法治国家、立憲主義の基本中の基本です。
「護憲」「改憲」「加憲」と、現行憲法に対する考え方は多様であっていいでしょう。しかし、「憲法が気に入らない」「やりたい政策、施策が憲法と合わない」といって、勝手に解釈や運用を変えていいはずがありません。
この度の「安保法案」は、立憲主義に対する「クーデター」という批判まで出ています。
「安保法案」に対する異議申し立てのうねりは、驕る安倍政権と政治家たちに、あらためて憲法遵守義務を突き付ける、つまり「クーデター」の企てを挫く大きな意義があると思います。
石丸次郎(アジアプレス共同代表/ジャーナリスト)
これほど「憲法軽視・国民無視」の政権を、私は知りません。憲法学者からの「違憲」の声も、全国地方議会の469件中463件の反対・慎重審議の意見書も、全国各地、国会前で繰り広げられるデモの声も、ことごとく無視。特定秘密保護法の時もそうでした。福島の原発事故もそうです。時が流れれば、どうせ忘れて、黙るだろうと、タカをくくっているとしか思えません。
じつは、百田氏の「つぶせ」発言のおかげで、7月から琉球新報の購読を始めました。日米同盟という巨大な象がどんなに踏みつけようと、ダメなものはダメと抵抗し続ける沖縄の声があふれています。私たちに必要なのも、この「しつこさ」です。たとえ戦争法案が成立しても、そこで終わりではありません。間違っているものは間違っている。ごまかされない。風化させない。あきらめない。小さな声でも、ノーと言い続けることで、大きな力が生まれることを、沖縄の人たちが教えてくれています。
景山佳代子(社会学者,大学講師)
反戦平和、これ、人の基本です。
とりわけ、日本では、憲法9条で大事にされてきた。
それが、安倍さんというひとりの権力者の意向次第で
戦争ができる国になろうとしている。
安倍さんの圧力で多くのメディアが、白旗状態。
ひとつくらい、白旗あげんメディアがあっても
ええんとちゃいますか?
戦争あかん、安倍さんあかん、原発あかん。
ラジオフォーラム、頑張ります!
今西憲之(ジャーナリスト)