第163回「元北海道警・悪徳刑事の告白~メディアの前で初めての“恥さらし”~」

2016年02月22日

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00:14 オープニング| 02:20 本編前半| 16:02 小出裕章ジャーナル| 27:02 本編後半| 41:14 みんなジャーナル(電話インタビュー)| 50:07 エンディング

Web公開 2月22日(月)
ラジオ放送日 2月19日(金)~26日(金)
※放送日時は放送局によって異なります。くわしくはこちらをご覧ください
ゲスト 稲葉圭昭さん(元北海道警察刑事)
パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
テーマ 元北海道警・悪徳刑事の告白~メディアの前で初めての“恥さらし”~

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■警察腐敗の実態、赤裸々に

今回は札幌からお届けします。日本の警察史上最悪の不祥事といわれている「稲葉事件」の当事者、稲葉圭昭さんをゲストにお迎えしました。

2002年、北海道警察の現役警部だった稲葉さんは、道警薬物対策課に覚せい剤使用の容疑で逮捕され、懲戒免職となりました。裁判では覚せい剤取締法違反に加え、銃刀法違反の罪で懲役9年を言い渡され、服役。2011年9月23日、刑期が満了しました。

出所した直後に『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社)を出版。ここには恐るべき腐敗しきった実態の数々が暴露されています。

同著は『日本で一番悪い奴ら』(6月25日公開、白石和彌監督、綾野剛主演)として映画化も決定。今回、稲葉さんは初めてメディアの前に出て、ご自身の声でこれまでの経験をお話しいただきました。

ラジオフォーラム

著書は文庫化されたばかり。札幌駅の書店では刺激的なポップとともに、平積みに。

覚せい剤を使用してしまったことを深く反省する一方、組織ぐるみでやらせを演じ、正にその不正捜査に手を染めてしまっていたこと、罪の意識が麻痺していってしまったこと、またその良心の呵責と不条理な更迭への大きなストレスから、覚せい剤におぼれてしまった頃の記憶についても、赤裸々に告白。

加えて1997年「ロシア人おとり捜査事件」、2000年「石狩新港泳がせ捜査」…知られざる不正捜査について、また全国的に問題視されている「裏金づくり」に協力していただろという経験なども語っていただきました。

市民の暮らしを守り正義を貫くとされる警察の姿とは? じっくりと検証していきます。

■福島からの自主避難者は今〜みんなジャーナル

札幌在住・自主避難者住宅自治会「桜会」元代表・宍戸隆子さんに今西がインタビュー。

福島から札幌に自主避難をして、自治体づくりなどに奔走してこられた宍戸さん。かつて国会(参議院復興特別委員会)に参考人としてお出になり自主避難者の現状を訴えるなど、福島第一原発事故の被害者の声を伝えつづけています。

高校生のころから原発の危険に気付きながらも、日々の暮らしに追われ、何もしてこなかったことへの後悔、起こってしまった爆発事故をどう未来への教訓として伝え、またこの先の暮らしを支えていくのか? 生活者の生の声を伝えます。

■大飯・高浜原発の差し止め却下、そして再稼働〜小出裕章ジャーナル

福井県にある関西電力の高浜原発、大飯原発の再稼働差し止めを求める司法判断が覆された問題について伺います。

福井地裁は昨年12月24日、高浜原発3・4号機の運転を差し止めた4月の仮処分決定を取り消しました。関電の異議を認めたわけですが、先月1月29日に高浜原発3号機は再稼動してしまいました。また大飯原発3・4号機についても運転差し止めを求めた仮処分を却下しています。

安全性も責任の所在もあいまいなまま差し止めが却下され、再稼働へひた走る政府と電力会社。地元自治体も一体となり原発回帰の動きが加速するなか、司法は福島原発事故から何を学んだのか?小出裕章さんの見解をじっくりと伺います。


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