第122回「【特集】今話題の大阪都構想、住民投票を解剖する」

2015年05月11日

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00:13 オープニング| 03:39 本編前半| 16:09 小出裕章ジャーナル| 25:41 本編後半| 50:03 エンディング

Web公開 5月11日(月)
ラジオ放送日 5月8日(金)~15日(金)
※放送日時は放送局によって異なります。くわしくはこちらをご覧ください
ゲスト 藤井聡さん(京大大学院教授)
パーソナリティ 西谷文和(ジャーナリスト)
テーマ 【特集】今話題の大阪都構想、住民投票を解剖する

ラジオフォーラム

■【特集】今話題の大阪都構想、住民投票を解剖する

大阪市を廃止して5つの特別区に分割する、いわゆる「大阪都構想」の住民投票が5月17日に大阪市民を対象として実施されます。

二重行政の無駄を廃止して年間4000億円もの財源を生み出せると謳った「都構想」のはずが、「法定協議会」や市議会での検証によれば生み出せるのはわずか1億円のみ。しかも、毎年2200億円もの大阪市民の税金が、大阪府に移されて市民の自由に使えなくなるという指摘もされています。

また、家庭ごみ収集の有料化、保育料・保険料の値上げ、地下鉄の敬老優待パスの廃止など、住民サービスの低下も懸念されています。

しかも、恵まれた財源と権限を有する政令指定都市が廃止された例はかつてなく、一度廃止された政令指定都市を元に戻す法律は存在しません。

これほど重大な住民投票なのに、多くの市民がその中身を理解していない。にもかかわらず、住民投票は強硬に行われようとしている。果たして「大阪都構想」には、どのような意図と目的があるのでしょうか?

  

・反対派学者のテレビ出演を禁じた市長の対応は、言論封殺か?
かねてから大阪都構想の危険性を説いている藤井聡さんをテレビに出すことは許されないとして、橋下大阪市長は在阪各局に通達を出しました。橋下市長からの名指しの批判を恐れて、各局には暗黙の自粛ムードが蔓延しているようです。

一自治体の首長が、「言論の自由」に反すると思われる行動に出たその真意とは何なのか?また、名指しで言論を封殺されたとする藤井聡さんの言い分とは?

※大阪市のWebサイトより

※大阪市のWebサイトより

・大阪都構想が分かりにくい理由
大阪都構想なのに大阪都にはならない?中身は、大阪市を廃止分割して、5つの特別区に分割すること?とにかく、大阪都構想は分かりにくいというのがもっぱらの評判です。

それでも、この構想は夢のような構想だとする大阪維新の会と、百害あって一利なしの危険な構想だとする反対派の各政党。推進派と反対派で意見は真っ二つに分かれています。

分かりにくいうえに、両派の意見も正反対。その判断を、市民の住民投票に委ねようとするその真意とは何なのか? また、なぜ大阪都構想はそんなに急いで決めなければいけないのか?

住民投票直前のラジオフォーラムは、都構想特集でお送りします。

<参考リンク>府民のちから2015 http://fumin-chikara.jp/

■原発誘致を阻止した街・日高町〜小出裕章ジャーナル

今年3月27日に大阪でラジオフォーラムイベントが開催されました。このイベントは小出裕章さんの京都大学退官を記念した公開収録で、テーマは「原子力と私の41年」。これまで小出さんの節目となったという4つの原子力発電所との関わりについて取り上げたものです。

今回はその中から、原発誘致を阻止した街、和歌山県日高町を取り上げます。原発銀座と呼ばれる日本海に面した福井県のように、かつて太平洋側の和歌山県日高町も関西電力から候補地として挙げられていました。日高原発がいよいよ決定かというギリギリになって誘致を阻止できたその理由とは何だったのか?パーソナリティ西谷文和が迫ります。


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