ゲスト | 岩崎有一さん(フリーランスライター) |
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パーソナリティ | 石井彰(放送作家) |
テーマ | アフリカの知られざる表情を伝える |
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00:31 オープニング
05:34 マリへの仏軍進駐の背景とは
16:48 小出裕章ジャーナル/再稼働を急ぐ思惑とは
25:37 知られていないアフリカの表情
40:41 狭山事件と冤罪の背景
47:34 エンディング
■フランス軍のマリへの軍事介入、その背景とは
学生時代にオートバイでアフリカ縦断をして以来、アフリカの自然や人々の優しさに魅了され、写真と文章で伝え続けている岩崎さん。
9月に訪れたのは西アフリカのマリ共和国。同国ではフランス軍がイスラム武装勢力を抑えるとして2月、北部地域に進駐した。北部は遊牧民・トゥアレグ族が多く住み、南部に比べインフラや学校施設の整備が遅れている。
2011年のリビア内戦でのトゥアレグの傭兵たちが武器を携えて帰国、イスラム武装勢力とつながりながら中央政府からの独立を謳って武装蜂起した。同地が不安定化したことが介入の背景にあるという。
地域の混乱はトゥアレグ自身でも抑えられることができず、フランス軍の介入は仕方がない面もあると岩崎さんは分析。一方で「8月の大統領選も平和裏に終えた。人々が口にしていたのは、平和が欲しいということ」とし、これ以上の混乱はないと見通した。
■なぜアフリカは知られていないのか
初めて訪れて以来、一貫してアフリカについての情報不足を感じるという岩崎さん。その理由について、地理的にも文化的にもつながりが薄いことに加え、「たまに流れてくるニュースがネガティブなものに偏っていることが、さらにアフリカを遠ざける原因になっている」とする。
岩崎さんはアフリカの人々の人間味、実情を伝えたいとフリーペーパー『モザイク』を年2回発刊。現在6号まで発行されている。「さまざまな国、民族が暮らしており、それぞれが全く違う風景だ」と、アフリカの多彩な表情を表現する。
■狭山事件と冤罪の背景
1963年、埼玉県狭山市で発生した高校1年生の少女の誘拐殺人事件。石川一雄さん(当時24歳)が逮捕され、一審は死刑判決、二審では無期懲役判決が確定した。石川さんは、一審の死刑判決後に冤罪を主張、1994年の仮釈放後、現在も無実を訴え活動している。
10月30日から公開されるドキュメンタリー映画『SAYAMA 見えない手錠をはずすまで』のプロデューサー・陣内直行さんは「石川さんが被差別部落で育ったということが強く影響している。差別と警察の予断と偏見による捜査で、ひとりの人生がいかに歪められたか観てほしい」と語った。
■再稼働を急ぐ東電の思惑とは – 小出裕章ジャーナル
東京電力は9月、新潟県の柏崎刈羽原子力発電所6、7号機の再稼働へ向け、原子力規制委員会に安全審査を申請。この件に関し、小出さんは「あきれた話」と断じる。再稼働を急ぐ東電。その背景には同社の経営が大きく関わっている。
ゲスト略歴
岩崎有一(いわさきゆういち)
1972年、東京に生まれ。アフリカの人々の素朴な人柄に魅せられ、これまでにアフリカ25か国と1地域を訪れてきた。偏りがちなアフリカのイメージだけではとらまえきれない、アフリカの人々の日常の風景を、文章と写真で伝え続けている。武蔵大学社会学部メディア社会学科非常勤講師。
- 岩崎有一ブログ
- フリーペーパー『モザイク』(mosaique du continent)
- フランス、マリに軍事介入 空爆中心、慎重姿勢から転換(1月12日付朝日新聞デジタル)
- イスラム武装勢力最後の主要拠点に進軍−マリ介入のフランス軍(2月1日付ウォールストリート・ジャーナル)
- 予断の許さないマリ・フランス軍と武装勢力の抗争(NAVERまとめ)
- マリ北部紛争(Wikipedia)
- ちょっと不思議?砂漠の遊牧民トゥアレグ族って?【男性がベール】(NAVERまとめ)
- 狭山事件(Wikipedia)
- 『SAYAMA 見えない手錠をはずすまで』公式サイト