第15回「私は歌う」

2013年04月23日

■ゲスト:李政美(イ・ヂョンミ)さん(歌手)
■パーソナリティ:石井彰(放送作家)
■テーマ:私は歌う
■放送日:2013年4月20日(土)~26日(金)(収録日:2013年3月26日)
■音楽のたね:李政美『』、『』
   ※著作権の関係によりアーカイブ中での楽曲放送はありません
放送内容のサマリー



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■各コーナー(右テキストリンクをクリックすると、YouTube上で各コーナーの頭から再生できます)  05:57 ニュースのたね/カナダの移民政策と日本の問題点  14:22 小出裕章ジャーナル/原発建設の背景  25:18 はなしのたね/李政美・私は歌う  39:04 ラジオのたね/NPO法人パンキャンジャパン  47:36 エンディング


第15回のゲストは歌手の李政美(イ・ヂョンミ)さんをお迎えしました。パーソナリティは放送作家の石井彰。

ラジオフォーラムに登場の李政美さん

李さんは、屋久島の詩人・山尾三省、金子みすず、中原中也らの詩に曲を付けて、また朝鮮や日本の民謡なども歌い、全国各地でコンサート活動を続けられています。

■移民政策に見る差別の問題
「ニュースのたね」では、当番組を放送するカナダ・バンクーバーの日本語ラジオ局「C Zoom Radio Nippon」のプロデューサー・田村富士夫さんにお電話をつなぎ、カナダの移民政策についてうかがいました。民族間の平等性を守るために年齢、学歴、語学力、就労経験などをカナダへの貢献度を測る指標とするポイント制、カナダに発展に寄与する人材を求めるという普遍原則、田村さんはこの2つが同国の移民政策のポイントと解説。

日本は将来的に労働人口が不足し、移民の積極的受け入れを考えざるを得なくなるとした上で、「そのときには差別なくす、基本的人権を尊重する思想が根付かなければならないが、戦後半世紀以上経っても、例えば在日コリアンに差別が存在する。これは非常に悲しいこと」と指摘しました。

■なぜ原発は作られるのか? -小出裕章ジャーナル
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんによるレギュラーコーナー「小出裕章ジャーナル」では、原発基礎知識編第2弾として、そもそもなぜ多くの原発が作られるにいたったか、というテーマを取り上げました。

小出さんは原発の技術は核兵器と同等であり核兵器開発の狙いがあったという点、また電力会社の立場からは「」によって、原発建設が利潤につながる法律的なシステムがあること、この2点を挙げました。

また原発のコストが安く安全、といったウソがまかり通っていたことなどもその背景にあり、小出さんは「資本主義の原理原則に照らせば、原発はまったく割に合わない。経済界は金勘定ぐらいすべき」と苦言を呈しました。

■李政美さん、歌への思い
「はなしのたね」では、東日本大震災の被災地でのコンサート活動から感じられたことを李さんにお話いただきました。震災前から各地でコンサートを行なっており、出会う人々とは家族づきあいのような間柄という李さん。

避難所や仮設住宅で歌うことを通じて、「押し付けにならないか、という思いもあったが、不自由な生活の中でも歌は必要なんだと感じた」と振り返りました。また自身が歌う道を選んだいきさつなども語っていただきました。

■がん新薬の早期承認を -パンキャンジャパンの活動
さまざまな市民活動やイベントを紹介する「ラジオのたね」では、がん新薬の早期承認を求める活動をしている、NPO法人パンキャンジャパンの石森恵美さんにお電話をおつなぎしました。

進行が早く発見しづらいすい臓がんは5年生存率がわずか6%で、さまざまな治療法が求められるにも関わらず新薬承認が遅い、と石森さんは指摘。「患者が病気と闘うことに集中できる環境を早く整えてほしい」と訴えました。

■関連リンク
李政美の世界
カナダ・バンクーバーの日本語ラジオ局「C Zoom Radio Nippon
NPO法人パンキャンジャパン

(了)


■次回16回放送のご案内
・放送日:2013年4月27日(土)〜5月3日(金)
・Web公開:2013年4月30日(火)
・ゲスト:リ・ハナさん(日本在住の脱北者)
・パーソナリティ:西谷文和(ジャーナリスト)
・テーマ:リ・ハナの一歩一歩

過去の放送はアーカイブページからお聴きになれます。

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