第7回「原発、TPP、広域処理…山本太郎大いに吠える」

2013年03月01日
ゲスト 山本太郎さん(俳優)
パーソナリティ 今西憲之(ジャーナリスト)
テーマ 原発、TPP、広域処理…山本太郎大いに吠える
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第7回目の放送は俳優の山本太郎さんをゲストにお迎えしました。パーソナリティはジャーナリストの今西憲之。

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反原発運動で全国を飛び回る山本さん。「はなしのたね」では先の衆院選で原発と並ぶ争点であった環太平洋経済連携協定(TPP)をテーマに、“不平等条約”とも言われるこの協定の問題点を取り上げました。山本さんは特にISD条項(外国企業や投資家がある国の制度によって損害を受けた場合、その相手国に賠償を求めることができる取り決め)について「とんでもないイチャモンだ。投資家に有利な流ればかりがつくられていく」として、利益追求が優先されることで健康保険制度の崩壊を招くなど、「悪い影響しかない」と危機感を露わにしました。

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また反原発の活動に身を投じることについて「声を上げていないことの方が恐ろしい」と心情を吐露。それに対し今西は、福島第一原発への取材経験などを交え「今この目で見ていなければ一生後悔すると感じた。東電に現場を知らないと突っ込まれれば、それは負けだ。メディアは現場で感じたことを報道していくことが大事」と返しました。

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「ニュースのたね」では、大阪府で始まった震災瓦礫の焼却処理について。山本さんは焼却の際に放射性物質のほか、さまざまな有害物質が生活環境の汚染につながる懸念を示し、「有害物質の拡散への対策がずさん。本来なら焼却以外の方法を探すべきなのに、焼却ありきで処理が進められている」と指摘。原発をめぐるさまざまな動きについて「不条理だらけだ。狂っている」と断じました。

京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんによるレギュラーコーナー「小出裕章ジャーナル」では、東京電力の情報公開がテーマ。東電は事故の最大の責任者であり、犯罪者であるとして、「強制力を持って情報を出させなければならない。しかし捜査も入らず無傷。本当に不思議な世界だ」と批判しました。

山本さんは放射性廃棄物の処分場について質問。「原発立地に設けるという選択肢はあり得る。しかし正解はなく、原発の負担を押し付けてきた電力の大消費地が引き受けることも考えるべきではないか」としました。

また第1回目放送の公開収録にお越しいただき、福島からの避難者でもあるパティシエの近藤香苗さんにお電話をおつなぎしました。地震や原発事故発生時の様子や、また避難先の京都・嵯峨野でオープンさせたカフェ「さがの如月菓フェ」についてご紹介いただきました。

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