- 放送開始日:2013年2月9日(土)
- Web公開日:2013年2月15日(金)
- ゲスト:岡 真理さん(京都大学教授)
- パーソナリティ 西谷文和(ジャーナリスト)
- 音楽のたね(オンエア曲) ボブ・マーリィ『One Love/People Get Ready』
※著作権の関係によりアーカイブ中の楽曲放送はありません
第5回目の放送は中東パレスチナ情勢や「アラブの春」をテーマに、京都大学教授(現代アラブ文学)の岡真理さんをゲストにお迎えしました。パーソナリティは西谷文和。
岡さんはパレスチナ問題の歴史について紐解いた上で、攻撃などの一現象は注目されるものの、問題の背景があまり理解されていないと指摘。各所が占領・封鎖されている現状で、「“構造的暴力”(貧困、占領で人権が剥奪されている状態)のもとにパレスチナの人々は置かれ続けている」、また「イスラエルによる占領が続く限り、パレスチナの平和はありえないと思う」としました。
京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんによるレギュラーコーナー「小出裕章ジャーナル」では、原発輸出について取り上げました。小出さんは国内での新設が難しくなった中、今後輸出の動きがさまざまあるだろうと予測。「輸出先の立地では原発の恩恵も受けられず、放射能による健康被害などで苦しむ人々が出る」と指摘しました。また「原発輸入を目指す国は、将来的な核保有の思惑があるのだろう」と、原発と核兵器の密接な関連性に言及しました。
また西谷は「西谷流地球の歩き方」と題して2003年、イラク戦争取材の際にヨルダンの死海に訪れた際のエピソードを披露しました。
次回の放送は2月16日開始。「震災とメディア」をテーマに、ゲストはノンフィクション作家の吉岡忍さん。パーソナリティーは石井 彰。すでに放送された回は、当ホームページでお聴きになれます。